物書き健児

物書きに大切なのは健康である。

創作するときのアイディアは、既存のものの組み合わせ

はじめに

一次創作がなかなかできなくて困っていた時期がありました。…が、最近読んだ発想法の本によると「既存のアイディアや題材をいろいろ組み合わせて作りだせばいいのだ」というのをみて考えをかえつつあります。

 

手塚治虫先生の作品数は数えきれないですが、作品を作るときのアイディア出しは限りなく「パターン化」されていたそうです。

1発想法・意外なものを組み合わせる。

『発想法入門』星野匡の本で紹介されていた、「刺激語法」というものがあります。

これは単語を書いたカードをランダムで2枚引いて、組み合わせる方法です。

単語は人物名・観光地、物の名前なんでもよいですが、「手がかりカード」で検索すると面白い例が出てくるはずです。

 

上で紹介した本の22ページでは手塚治虫先生の発想法が書かれていました。そのまま載せるのもよくないので、ちょっとアレンジした例を出します。

例、たぬき・茶釜・きつね・あぶらあげ・何かのスイッチ・自動車

上のような単語が出てきたとき、どうしても「たぬきと茶釜」「きつねにあぶらあげ」と考えてしまいます。「たぬきときつね」「茶釜とあぶらあげ」という組み合わせもあるでしょう。

面白い発想をするときは、「たぬきと何かのスイッチ」「きつねと自動車」など、一見関係なさそうなものを組み合わせるのだそうです。

やり方は連想ゲームの要領で、意味をこじつけるだけでオッケーです。

 

例2 2つを組み合わせてこじつける

たぬきと何かのスイッチ→ たぬきが押してはいけないスイッチを押した・たぬきが重要なスイッチをもって逃げた・たぬきの心臓が止まると、実はスイッチが入る、など。

 

きつねと自動車→ きつねは自動車会社で働いている・きつねが自動車に乗りたくて人間に化けようとする・きつねが自動車を改造して空飛ぶ仕様に変えてしまう、など。

 

たぬきとあぶらあげ→ 給料があぶらあげという現実にうんざりしたたぬきが勤務先に退職願をだす・たぬきがもらった魔法のあぶらあげ・たぬきがあぶらあげにとじこめられる、など。

 

茶釜と自動車→ 茶釜にタイヤを付けて自動車として再生する事業・巨大な茶釜の町にまよいこんだ自動車・茶釜と自動車が失われた部品を探して旅をする、など。

 

ここで出たアイディアをまた組み合わせます。たとえば

例3さらにこじつけるとお話の「きっかけ」ができる

 

巨大な茶釜の町にまよいこんだ自動車が、自動車に乗りたくてたまらないきつねと一緒に行動し始める。

→これもジブリっぽい気がしますが、煮詰めてみたい気もします。

考えを広げるチェックリスト法

 

最初は刺激語法でうまくアイディア出しができませんでした。

思考を広げるために「チェック・リスト法」を使うようにしました。

 

輪ゴムというと、事務用品の輪ゴムでしかありません。ここからアイディアを広げろといっても難しいですよね。

 

そこで、輪ゴムが「ものすごく大きかったら」「固かったら」「熱かったら」「冷たかったら」「触ると消えてしまうなら」などいろいろな条件を考えてやります。

 

ものすごく大きくなる輪ゴムなら、二つに折って大縄跳び。

固かったらフラフープ。

熱かったら水に放り込んで即席でお湯を作ってしまう。

冷たかったら首に引っ掛けて涼む。

触ると消えるなら、それでゲームができるなど。

 

これがいい例とはいいませんが、物事に対するイメージを膨らませることで話のアイディアが浮かんでくるようです。

 

まとめ

話のアイディアは実は既存のものの組み合わせでできる。組み合わせてこじつけると面白い話ができる事も。

 

物のイメージが膨らまないときは、対象となるものが「大きかったり」「熱くなったり」する場合を考える。あくまでも「現実に可能性があるか」は考えないのがコツ。

 

ものに対する固定されたイメージを取っ払うと、子供のような自由な発想がすこしでてくるかも。

 

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カードに単語を書いて組み合わせると、意外なひらめきが生まれたりする。

KJ法を漫画で学べる。

 

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