物書き健児

物書きに大切なのは健康である。

毎日書くか書かないか問題


ブクマさせていただいた記事で興味深いものがあったので、自分の意見を書いてみる。

ブログ界隈でよく見る、「毎日〇記事積み上げ」するのがいいか、それとも「厳選したいい記事をあげるか」問題である。

 

私の意見としては、「目標によって作業量を変えればいいのではないか」と言う所である。ではいってみよう。

 

1ブログを書く習慣を付けたいなら、毎日書く

文章を書くというのは非常に難しいことだ。まず、余所行きの文章を書き、人に読んでもらえるレベルに到達するのには相当時間がかかる。

 

上達させるには、まず継続が必要になる。そうなるとできるだけ低いハードルにした方がいい。「毎日1文字書く」とか「ネタ帳を(物理的に)開く」とかでいい。

ソシャゲでよくいう、「ログインボーナス」的なタスクを設置しておくとよい。最初から1000文字書く、なんて目標を立てるといつか必ず挫折する。

 

こうした簡単なことを足掛かりにして、毎日文章を1行ずつでも書けるようになればオッケーである。文章は書けば書くほどうまくなるので、失敗を恐れずにガンガン書けばいい。あとから気になった文面は訂正できるのだから、まずは書く。

 

パソコンに向かっても頭が真っ白になってかけないなら、紙か手帳に書けそうなことをガーっと書き出すといい。脳と言うのは容量の限られたパソコンなので、脳だけで処理しようとするとパンクする。だから頭のなかでモヤモヤしていることを一気に紙に書いてしまえば、その分脳は別のことにリソースを割くことができる。

 

そんなにたくさん書けないなら、パラグラフわけ

メモを作って、それをもとにパソコン入力するとしても「800字なんて書けない」となるかもしれない。そんな時は、書きたいトピックスの中にいくつか小さな部屋を分けるといい。

 

例えば、「ミニトマト」というトピックスがある。ミニトマトについて漠然と800字書くのは大変である。何を問われているのかわからないからだ。

そのため、「問うこと」、つまり書くべき事項を指定する。「①ミニトマトの名称について」「②ミニトマトの特徴」「③ミニトマトの含有成分」といった「書くべきテーマ」を掲げてやれば、1項目250~260字くらい書くことができる。

 

難しそうなことほど小さく切り分けてやると、案外うまくいく。

 

2ある程度書きなれてきて、記事の質をそろえるなら厳選した記事を投稿する

これはある程度文章を書きなれて、戦略をもってブログ運営している人の考えではないだろうか。例えば大手ブログと公式契約している作家や漫画家を思い浮かべよう。

 

たとえ日記・日常漫画を投稿するとしても、程度に差はあれ読者に面白がってもらわないといけない。山場なし、落ちもなくてつまらない記事を量産していれば、読者は去っていく。

こうした場合は、掲載前に何本もラフやネーム(漫画の下書きと言うか、こんな構図でこんなこと書くよという計画案)を大手ブログのメディア担当者に出して擦り合わせをしないといけない。

 

こうした作家は毎日記事をなんとなく掲載しているように見えるが、その裏では10倍近い没ネタを涙をのんで捨てているだけだと考えている。というか、常識で考えたら一発書きしたネタが全部通るのなんて魔夜峰央先生くらいじゃないだろうか。

ごく一部の、お眼鏡にかなった記事だけが出ているだけなのだ。

 

だから記事を厳選するというのはある程度自分の名前に価値が出てきている場合に取る戦略だろう。要は週間連載と同じ感じである。

 

私たちはどちらを選ぶべきか

ネット上の記事はいちいち「だれそれに向けて書いてます」なんて言ってくれない。

だからある程度自分に合う記事を取っていく必要がある。

 

実際のところ、どんな記事がよろこばれるかわからない。予測もできない。

気合を入れて書いたものほどスベることもあるし、サラッと書いたものが案外受けることもある。だからとりあえず飛んできた球は次から次へと迎えうつしかない。

 

鉄砲かずうちゃ、という言い方もできるが、とりあえず記事を書いて書いてなんぼである。記事や文章を書く中でだんだん自分らしい文体が出来上がるし、書きなれてもくる。とりあえずバンバン打席に上ろう。うまく球を撃ち返せないこともあるし、恥ずかしい思いをする事もある。

 

それでもガンガン失敗しながら練習することで、いつの間にか良い文章を書けるようになるんじゃないかなぁ、というのが私の思うところである。

ブログはある意味自分の城である。ガンガン行く作戦でも、守りを固める作戦でも、自分に利益が出ると思える作戦を自分で選ぶのが吉ではないだろか。

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