某版権を題材にした小説の話。
今回は小説を書くときの小話というか、エッセーのつもりで。
このお話はくるっぷに投稿したものに加筆して投稿しています。
小説に出す食べ物は一応自分の実生活でも口にしている理由はリアリティを出したいから。
さすがにハチの子やヤギのスープは食べたことないけど、ミカンの皮だのりんごの皮とかは実際手を加えて食べてみたりする。
どうしてこんなことをするかというと「リアリティの追求」問題があるから。
中世ヨーロッパ風の世界であれば、そもそもそんなに物資もないし非常に貧しい食生活になる。そうなると現代のように、「野菜の皮をむいてゴミ箱へポイ」という描写はちょっと不自然になるのかと思う。
主人公の野伏たちは兼業猟師みたいな者たちだから、そんなに裕福な生活ができない。生活のスタイルはどうしても「できる限り使えるものは使う・修理する」というパターンになると思っている。そこで「ミカンの皮だって捨てずに何かしら使うだろう」と考えて食べてみたのだ。
ミカンの皮の下準備と調理
①ミカンの皮は1時間水にさらしたあと、柔らかく煮るなどして農薬を落とす。※
皮の内側の白い筋はビタミンPというのがふくまれており、細かい血管を強化するらしい。私は目が悪いので網膜強化に効果があるといいなあと思いながら食べている。
②皮を大き目の鍋に入れ、皮と同じくらいの料の砂糖を入れて「とろ火」で煮る。※2
ミカンの皮は4つ分くらいで試すのがおすすめ。そして鍋は小鍋ではなく、両手で持つような深鍋を使うとベスト。
③砂糖を入れて煮る事1時間くらいでミカンの皮ジャムができる。
ペクチン(食物繊維のこと)と砂糖が溶け合ったところはちょうどジャムのようになり、皮自体はピリリとした辛さがある。作った時期と言うか、買ったミカンによって皮の味が違うのが面白い。
とはいえ、一時期ミカンの皮を食べ過ぎて胃を壊したのは本末転倒。食事に無頓着で、同じものばかり気にせず口にしているからこうなる。
ミカンの皮の注意点
レシピで検索してもらうと、「市販のミカンは農薬がついているからダメ」と言われているし、私は自己責任でやってるだけなのでこれを読んでくださっている皆さまはあんまりやらない方が好いと思う。
ただ、りんごやももを皮のついたままかじるというのは非常にワイルドな感覚になれるので、そうした新鮮な体験は今後もしておきたいと思う。 ちなみにジビエとかの話はゴールデンカムイや『熊を殺すと雨が降る』『山賊ダイアリー』などさまざまな本を参照して書いている。
ヤギのスープ
リバウル小説で出てきたヤギのスープのくだりは、『バッタを倒しにアフリカへ』を参考に書いている。ドラクエ5の主人公みたいな恰好かバッタの仮装して出てくる前田ウルド浩太郎さんの本だ。
そのためこちらにかんしては実食の経験はない。マトン(ラム肉)は食べたことがあるが、まったく臭みもなく美味しかったことしか覚えていない。
『ジョジョ』の岸部露伴がリアリティを追求しすぎてとんでもないものを食べようとしていた回があったが、さすがにそこまではまねできない。人生は有限だし、体験できるものには限りがある。それでも自分で経験できそうなことはやっておくと、脳に新しい刺激が加わるから創作をするしないに関わらず良い事だとは思う。
※ちなみにミカンの煮汁は洗剤になるので、畳の退色を戻すのに使われる。一時期住居用洗剤の代わりにしていた。
※2とろ火は弱火よりもさらに弱い火力の事。
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ミカン4キロでこれはお得。
鳥さんのご飯にもなるらしい。
語り口は2ちゃんねらー。その頭脳はずば抜けた男、ウルド。
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